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最近、新聞でも、テレビでも、アジアの報道を目にする機会が多くなりました。ある時は「タイ料理」の紹介番組だったり、ある時はカンボジアの国連平和維持活動(PKO)のニュースだったりと、その内容はまちまちですが、アジア経済についてはそう多くはないようです。また、あったとしても中国とか、韓国とかタイとか、ある1国の経済についての報道が中心で、アジア全体をとらえ、その方向がわかるようなものは珍しいといえます。というのも、アジアの国々は宗教、文化、言語、政治体制も多種多様で、欧米に比べ全体像をとらえにくいという事情かおるからです。多様さ、多彩さこそ、アジアの特徴の一つともいえます。しかし、アジアが日本ばかりでなく、世界的に注目されるようになってきたのは、「経済」が大きな要因です。第1章で触れますが、アジアはいま、世界の他のどの地域よりも発展スピードの速い[世界の成長センター]として注目を集めています。欧米や日本が低成長を続けているだけに、アジアの経済成長率の高さは目立ちます。世界経済の中で元気がいいのはアジアだけ、という声さえ聞かれます。